ダナン国際空港へ到着。出発3時間前。休憩がてら、夕食にする。
ベトナムでの最後の食事になるだろうと判断し、お約束的にフォーを食べ一服。
海外の一人旅を強行し、果たして正解だったのか?となるとビミョウな所。
(よくよく考えると無謀極まりないことばかりしていた気がするイマサラカ)
しかしながら少数派タイプの私の価値観では人を巻き込みたくない、
という思いが先行する。
だからやっぱり一人旅になるのだろうな…。
だから、クーバの観光執事は私にとっては最高だった。
バイクの後ろってこんなに快適なのね。運転が上手だからっていうのもあるのだろうけど、ホスピタリティ溢れる運転は、乗る人をこんなにも素敵な気分にしてくれた。だからフエと、最後のダナンホイアンは濃厚な旅を堪能できた。できるならば、フエの北東の海岸にも行ってみたいな。欲が出てくる。
ただ、以前に計画したよりかは、色んな意味で頻度は上げられない。沖縄旅行のように年3回なんてとんでもない。海外旅行はコロナ禍で、敷居が上がった感じだし、下がることはない。物価高(ベトナムの物価は更にガンガンに上がっていくだろうし)円安は続くだろうし。貨幣価値の是正?は日本だけ遅れてる。※おそらく10年後は日本は経済大国とは言い難い状況になっているのでは?と思ったりもする。
総合的にみても、ベトナム旅行=コスパ高 は終わった。ベトナムに限らず、この周辺、東南アジア全般に言えるだろう。そして、コスパがいいからこそ、何度も行こうとしてたけれど、それもとても難しい。※インフラがイマイチ整っていないところが最も行きたいところっていうのも難しさに拍車をかける。
そして今後も改善される可能性はとても低い。つまり、どう転んでも、年一のイベントにするのが精いっぱい。
ゆえに フエの世界遺産コンプリートはかなりの年数を要するだろう。
そんなことを考えながら、ゲートまで移動し、フライトスケジュール表を確認する。
ハノイ行きの国内線ベトジェット、案の定遅れていた。
嫌な予感がした。でもトランジットは3時間ある。と自分に言い聞かせる。
しかし無情にもどんどん時間がズレていき、約1時間遅れとなっていた。しかも、ゲートが何度も変わり(日本じゃ考えられないがベトナムでわりと通常らしい)その度に待っている人たちは右往左往。
“ハノイ空港での失敗“というブログが頭をかすめる
どうか明日の朝、帰国できますように。
祈るシカナイ。
ようやく出発、乗り場に殺到する人の波。やたらめったら人が多いけど、これって日常なんですね?
とにかく私は今日の便で日本に帰りたいから何とかしてもらうしかない…。
飛行機にのるや否や、キャビンアテンダントにお願いする。
「0:30成田行きになんとか乗りたいから」とチケットを見せながら伝える。
相手の対応は「最善を尽くす」との回答。少しほっとする。最終的にチェックインしなくても通れるようにしたとのこと。降りる間際、最前の席の空いている場所に移動してくれ、即移動できるように工夫もしてもらえた。
ハノイに着陸したのが23:45。心臓はバクバク。青ざめている。荷物をピックアップしたらぎりぎり。
ノイバイ空港の国内線と国際線は少し離れていてシャトルバスはあるものの、不定期で時間も適当なため、いつまでも来る気配がない。そのため、周辺にボッタクリタクシーが横行していて、案の定、白タクの勧誘。普通なら3万ドン約180円程度の距離に15万ドン約825円ふっかけられる。背に腹は代えられないと乗り込む。しかし気が気ではない。
ノイバイ国際空港についてまっすぐ出国手続きへ走る。
が、そこで止められる。チェックインしてないからだめだとのこと。
なんだって?ベトジェットのキャビンアテンダントの好意は何だったの?
連絡が届いていないのか?ナゼだめなのか?全く理解不能。
うろたえること数分、ここに来て何かがプチンと切れた。ずっと気を張っていたためか。
思わず日本語で「ベトジェットの人がいいといったから通して!」
と出国手続きカウンター前で絶叫。するとそのやりとりをみていた中国人に日本語で
「でもチェックインしてないからだめなんです。」とたしなめられ、話は堂々巡り。
思わず「あんたはだまってて!」と切れると「ごめんなさい」だってさ。
全てが敗北に終わった瞬間。あんなに楽しかった半日前、一瞬で奈落の底。
あーーー!!!
どこへ怒りをぶつけていいかわからない叫びが深夜のノイバイ国際空港に響き渡った。(本当に叫んでしまった) 虚しく0:30ハノイ発成田行きは飛び立ってしまい、カタカタと音を立ててフライトスケジュール表が切り替わって行くのをただただ、だまって眺めていた。
どうしたらいいのか…。とりあえず、チケットを振り替えてもらおうとベトジェットのカウンターへ行くと、またも長蛇の列。じっと待ち、再び順番が来ると、今度はコロナがまた増えたため、PCR検査陰性証明がないと出国できないとのこと。意識がまた飛びそうになった。※あとで知ったが、これは私のミスで帰国の際は絶対必要だとのこと。またしてもやらかしていた。
とりあえず、振替便は確保してもらうことができたのだが…。
疲れた。こんなことになるなんて…。しかも2日連続で寝不足。疲労もピークなのに更に途方に暮れる。なんてことだ…。メンタルダメージが半端ない。めまいと頭痛もしてきた。相当なストレスが全身にかかっているのがわかる。
異国の初めての空港でまさかの事態。何が悪かったのか?
ベトジェットの人も中国人も悪くない(キレてごめん。今謝りたい)
カウンターの人も業務を全うしただけ。
でも帰れなくてつらい思いをしてる私。LCCのダメな部分を初めての空港で体験する羽目になったのか。
とりあえず、もう寝たい。空港で寝る分には危なくないだろう。カードと現金が入ったバックをしっかり抱え、空港のソファに寝転ぶ。
LINEで会社やら、帰国後の約束をしてる友達に連絡。その後グーグルでPCR検査をやっている病院を探し、そこに行くためのルートをチェック、そして少し休んだ方がいいと思ったので、その病院近くのチェックイン早めの安宿をAgodaでとり、(30万ドン約1800円)予約。ハノイ市内までのシャトルバスのルートをチェック。
今の私にはこのスマホだけが頼りだ。ない時代はどうしてたのかな?異国の土になるしかないんだろうなぁなどとぼんやり考える。(超ネガティブ)
ふと向かい側にやってきて座った夫婦の奥さん側から話しかけられる。そのご夫婦は、シンガポール、ドバイなどをまわってきたと言っていた。見た目は中国人ぽい。(でもベトナム人かも)トランジット失敗組のようだ‥。同志の存在?少し安心する。結構あるあるなのか。やっぱりトランジットがハノイ経由ならば、乗り換え待ち時間が最低でも6時間はいるなあと判断。絶望から少しだけ這い上がった安心か、いつの間にか寝ていた。
意識が飛んだのが2:00頃、起きたのが5:00、3時間は眠れた。起きたら隣の夫婦は居なくなっていた。さて、のんびりゴロゴロしてシャトルバスの6:20に間に合うようにいかねば!とゆるりと歩き出しトイレで顔を洗う。ハノイ市内に行ったら、病院に真っ先に行き、PCR検査が終わったら即行ホテルチェックインしてちゃんと休もう。じゃないと身体を本当に壊す。ちゃんと帰れるかどうかも、もはやわからなくなってきているし、体調だけは一番に考えないと…と、きちんとベッドで寝ることを考える。※このとき既に少しおかしくなっていたのはわかっていたが…。
空港を出て、バス停を探す。ハノイ市内までのシャトルバスは86番。しかし見当たらない。そこにまた白タク参上(日本車カムリに乗っていた)。怪しげだったが「ハノイ行きは国内線のターミナルにあるよ」とのことで、そこまで35000ドンで行ってあげるとのこと。嫌な感じだったがとりあえず乗ってみる。乗った途端、金額をわかりにくく説明してくる。は?は?と狼狽えた瞬間、なんと私の財布に手を突っ込んできた。ちょっと(怒)はやく降りたくなったので86番で降ろしてもらい、その後ゴチャゴチャいっていたがキレ気味に「自分で行くので!!」といったら居なくなる。(キレれば追い払われるのか?(+_+))その後、ベトナム航空所属の小型リムジンがきて、ハノイ行きは8:30にしかこないから、よかったら今20万ドン約1200円だけど乗る?と言われ、怪しくない車なので乗り込む。(よく考えたら会社の車を横領、小遣い稼ぎってことでしょ?それっていいの?社会主義国だからか?ナンデモソウトラエルコトニシヨウ)
乗り込んでから、バックの中の20万ドン札を探す。え?最後の50万ドン札がない!あのときスられたかも。また青ざめる。ひどいノイバイ空港(一歩出ると)。人の弱みに漬け込む輩ばかり。それもインフラが整ってないから。社会主義国の闇にどっぷり浸かった気分。まー賄賂か詐欺しか気軽に稼ぐ手立てはないからね。社会主義国というのはこんな負を作り出すのか。いい面もあるのにな、と寂寥感。貧富の差が醸し出す闇。
はてさて
無事PCR検査を受けることができるのか?
※うろたえて、撮影がほとんどできてないため、動画も写真もなくてごめんなさい。
※スられた50万ドンはPCR検査代になる予定だった。(日本円で約2950円)
※50万ドン札はベトナムで一番高価なお札
レートは辛めに1ドン=0.006円