ダナン珍道中6 ハノイで感じたこと

さてハノイ市内に横領リムジンバスで到着。

交通量が多くて向こうに行けないのでここでいい?と言われ降ろされる。

メイン道路みたいなところ。見ると歩道はかなりデコデコ。

しかも道路の整備もイマイチで横に渡れない(殺人級の交通量)。

ゆっくり渡る勇気も出ない。回り道のルートをみつけひたすら歩く。

そろそろ食欲が出てきても良いはずなのに、全くない。

屋台飯を食べるという目的はもうやめようと思った。多分今、免疫は最悪だ。

ちょっとしたことで何かがぐしゃりと行きそうな健康状態。無理は禁物。

道の整備は酷いが、趣のある町並み。ホーチミンもそうだったなぁと思い出す。

もっとちゃんとみたかった。こんな荒んだ気持ちで見たくなくなかった。

テクテクあるく。

途中入った銀行は円とドンの両替ができないとのこと。

さすが社会主義国家(ことあるごとに文句がそれに)

※そのあとベトコン銀行で両替できたが…

ハノイは特に社会主義色が濃い。首都だし。(ホーチミンは首都じゃない)

だから治安もイマイチか?(ノイバイ国際空港の外の有象無象)

中国との国境、ラオス・ミャンマーの国境とか、かなり危険そうだし。

などとブツブツ思いながらやっとついた建物。PCR検査会場の病院。

しかし物々しい雰囲気の門。グーグルマップの示す通り来たのに、

違いますよと首を振られる。え?よく見るとマップがまた違うところを指してる

(電波不安定圏内あるある)そして反対側へ向かう。後で知ったが、物々しい雰囲気の門のところは、

国境警備隊軍事司令部。別の国なら旅行者といえど逮捕か射殺か?

おのぼりさんオバサンどうしようもない。

でもさぁ…しょうがないじゃん…、やんごとなき理由で

滞在予定のない土地で無理やりグーグルマップだけを頼りに

病院をさがしてるんだからさぁ…。大目にみてくだされ。

とりあえず病院につくも、PCR検査の説明がイマイチできず(何か誤解もされ)

広い病院 ハノイで3本の指に入るであろう総合病院/軍事病院                                   

三箇所たらい回し、やっと検査受ける(その間約70分くらい)

16:00〜16:45の間に検査結果を受け取りに来ないと明日になりますと。

ひぇぇぇーそれだけは勘弁してくれ!!帰りたいんだ!日本に!ここでも絶叫したくなる。

「日本の方ですよね?」

声をかけられた。

え!?嬉しいんだけど

また出会えた地獄に仏。名前は「ミヤコ」さん。

カクカクシカジカ、状況説明した。

(ほっとして泣きそうになり、日本語でしゃべりまくる)

聞けば福岡在住の方で、福岡〜ハノイ直行便があるとのこと。

そんな便利なのね。うらやましい。

「トランジットそんな大変なのね」と慰めてもらい、ものすごく自己肯定感があがる。

よかった。ベトナム旅行を諦めず決行して。

こんな状況になったのも、つめが甘いばかりに、全部自分が悪いんだろうななんて思ってしまっていて、

自己肯定感がだだ下がりだった。

でもそんなことない!!最善は常に尽くしてるんだからもっと上げていこう。

色々あったがもう、最終段階。失敗はつきものだし、何度も王宮をみるには経験値が必要。

だから積み重ねて達人になるのだ。

「少しお茶しましょう」と近くのレストランへ。そこでしばらくお話をしたりとまったり過ごす。

ようやく訪れた、休息の時。

ハノイについてからというもの、ストレスばかりで、身も心も荒んでしまっていたから。

ほっとしたのか、少し食欲がわき、思わず揚げ春巻きを頼む。

しかし半分しか食べれず(結局固形物はこの日これだけ)自分の体調がかなりの極限状態だとわかる。

ミヤコさんが「ホテルを一緒に探しますよ。道が地図通りに移動できないから、

すぐみつけられないと思うので」といってくださり、

ああ、何て何てありがたいんだ!と人の親切が体中に染み渡り心細さが吹き飛ぶ。

ホテルを探して歩く。途中、殺人級の交通量の道路を2回横切り(怖い)

小さい歩道橋にものすごい数のバイクと車がどどーっと
ダナン、フエとは違う意味で横断が怖かった

小さな歩道橋(狭い・小さい)を越え、ついたホテルは違いますとのこと。

そのフロントの人が丁寧に教えてくれ、なんとなく位置などを理解する。

もう1ブロック先の旧通りの方らしい。また二人でテクテク歩く。

古い町並み、昔ながらのハノイがある。素敵だ。ダナンにはない街並み。

素敵なのに半分しか楽しめない。残念だ。もっと余裕のある気持ちでみたかった。

本来ならば、もっともっとわくわくした気分で街の風景を楽しめてるはずだったのに。もったいない。

番地の番号を数えながら進んでいくと、ちょうど番地が抜けていて、

小道の奥にそれはあった。

一人じゃ絶対見つけられなかった。(でもベトナムあるある)

ありがたや。時々不意に不思議な力に守られていると

感じるのは、天国の父からの加護か?

チェックインしようとするも、時間はまだ昼前の11時過ぎ。

とりあえずソファで休んでようかなと思っていたら、

「すぐお部屋入れますよ!」とのこと。ええー?いいの?

少しだけパパイヤ鈴木似のフロントの人をハノイのお釈迦様と呼びたい気分。

(アフロではないけど)

空港の外は悪党だらけだが、それ以外は「仏」が多いハノイ。

フロントで水とレッドブルを購入(各1万ドン約60円。ホテル料金にしては激安。

この値段設定って何だろうか?基準がまったくわからない)

初めてレッドブルを飲む。ものすごく美味しい!エナジードリンクってこんなに美味しかったっけ?

普段は飲まないし苦手な味だったけど、こんなにも美味しく感じるということは

それだけミネラルが減ってる証拠。食事ができない分

これで補給しておかないと本当にまずいと思った。

部屋ですぐさまドリンクを一気飲みして、トイレにいってほっとしたら来客。

先ほどのミヤコさんが立っていた。トイレを貸してくださいとのこと。

あ、そうだよね。気づかなかった…。トイレが全然いけてなかったから私から提案すべきだった…。

少し一緒にいて、病院で16:00に会う約束をして別れた。

その後すぐ爆睡。15:00少し前に起きる。早めに病院へ向かおう、と起きた。

ホテルから古い町並みをまたテクテクあるく。

ダナンのギラギラバブルホテル群が立ち並ぶ町並みとは

全く異質な趣き深い景色。なんとなくフランスの町並みを思わせる

ホテルからの景色と(ホーチミンと似ていた)

昔ながらの小さな食堂、売店、床屋さんが立ち並ぶ歩道と車道が混ざった道。

素敵、素敵、素敵。ああ、また来たい。ハノイだけに。

この景色とカフェタイム、町の散策だけでも価値がある。

またいつか絶対ここにこよう。

二度目はビビらず、殺人級交通量の道路、さっと渡れた!

レベル1アップです舞華さん^^ドラクエか。

再び病院へ 検査結果をとりに行く
昼下がり、ラッシュ前のしずかな街並み

病院に着く。

売店があったので飲み物を頼むが、売り子の兄ちゃんが敵意むき出しの目線。

値段が45000ドン約247円にボラれたとすぐさま思う。

まあ25000ドンが45000ドンならご愛嬌。空港の外の有象無象のやり口に比べたら中二病男子レベル。

資本主義国が嫌いなのね。でもぼったとしてもあなたの懐には入らないわ。

となりのおばちゃんがベトナム語で「ボラなくていいじゃない?」とたしなめていた。

(ベトナム語はよくわからんが空気でよめるようになった) 

終始「美味しい!」と(美味しいオレンジジュースだったし)

大げさにニコニコ(わざと兄ちゃんに向けて)

最後もthank-youと華麗に立ち振る舞いバカおばさんっぷりの演技を発揮。

最後まで気まずそうな兄ちゃんに(目を合わせてくれなかったし)

これからは正直に生きなよ!その方が楽しいから。

と心で呟き、売店をあとにする。

この心理戦って意外と快感ですな。

確かに実力のあるイケイケ男子ほど、社会主義国のルールにはイライラするだろう。

頑張れば頑張るほど、のし上がるアメリカンドリームに憧れを持つのもわかる。

妬みたくなる気持ちもね…。(そんな金持ちに見えたんか?)←農家のおばさん的恰好を崩さずいたのだが

そんなことしてもどんどん心が貧しくなるだけ。虚しさを感じているうちは幸せになれないと思うし…。

それにしてもベトナムって「ぼり方」がかわいい。

ホーチミンもそうだったけど。

さてPCR検査結果、めでたく陰性(よかった!!)ミヤコさんとも再会。

その後少し時間があるので、ホエンキエム湖の近くのバス停をチェック、

ローカルバスの空港行きを確認、ハノイ市内~ノイバイ国際空港の正規料金45000ドンに、

非正規の値段がいかに法外か知る。

(ベトナム航空リムジンバス横流し親父20万ドン、空港間リムジン代行白タク短距離15万ドン、

カムリスリ親父50万ドン+35000ドン等)

※あのカムリにのってた親父(50万ドン抜いたやつ)だけは、もう一回会ったとしたら仕返ししたい。

変な目標も芽生えだし(戦闘態勢)いつのまにかこの状況を楽しんでいる自分がいた。

※ハノイ再訪は確定となった。リベンジじゃぁぁ!!

ホエンキエム湖の1本裏のおしゃれカフェが並ぶ通り ハーランドコーヒーもマックもあった                  

ミヤコさんと共に、バス停近くのオシャレカフェ(ローカル)で一服。

最近できたカフェのよう ローカルにしてはわりと高め
左は私のアイスミルクコーヒー 
右はミヤコさんのライムのフラペチーノみたいなシェイク

ベトナムの甘いコーヒーがこんなに美味しいなんて知らなかった。こっちきて合計4杯目か?

(コーヒーは日本ではいつもノンシュガー)ホントにこれがラストだよなと味わって飲む。

※コーヒー45000ドン約270円、シェイク55000ドン約330円

このホエンキエム湖周辺は、いわゆる金持ち通りなので観光客目当てのお土産を売りに来る人や、

靴磨き、シクロ勧誘、その他色んな人が出入りしていて、頻繁に声をかけられた。

ほとんど断ったのだが、一人だけ、恐らく80代のおばあさんが手にしてるキレイな爪切りに目が行く。

これは…! 過去にホーチミンで買った手作りの扇子と同じクオリティー。

いくら?と聞くと「2」twoと一言。2万ドン約120円?フエの基本料金?

いやいや私は20万ドン約1200円払う!と20万ドン払った。凄く喜んでいた。

そこそこの値段を払うならば、このくらいは感謝されたい。

いわゆる中流の立場で旅をしてるのだから”絶対に安く済まそう”などとも思わない。

こうやって”いいな”って思うおみやげは買うし。

でもあの空港の外の有象無象は…なんなんだろうな…。

ああやって悪いことをしてるってことは、そのバックグランドに色々あるんでしょうねぇ。

理不尽な借金、病気、逃亡、不法な搾取などなど‥。※勝手に妄想中

偉そうに聞こえるかもしれないけれど、アジアトップクラスの経済力のある国の人間としては、

せっかく来たんだし…と思う。

都内にミャンマーの人たちが募金活動してるのを見ると募金するし。

偽善と言われればそうかもしれないが、自分でできることはやりたい。

こういう旅行をするっていうのはそういう意味かもしれないと思うときもままあったし。

夕暮れになってきた。さあホテル、チェックアウト、そして健全なローカルバスで空港へ。