ダナン珍道中3 フエ編

2022年7月12日火曜日6:00過ぎ

ホテルから見た朝焼け                                        

昨日の疲れが少し残っているが、許容範囲。

朝イチのシャトルバスでフエへ。

ホテルを早々にあとにして30分前に着くが

何か場所が変。周りをうろうろしてみるも

本当にここか?という状況。

近くのカフェに行きお茶をたのみ、ついでに

ここのカフェは本当によかった。ダナンはカフェ天国だというのが証明された素敵なカフェ                    

お店の人にきいたら

カフェで頼んだロータス茶                                   

ここじゃなくて4キロ南下したところがその場所

(ピックアップポイント)だとのこと。

なんですと??

うそ。

しかしよくよく見ると住所がそうだ。

(ベトナム語だったから勝手に解釈していた私のミスというのもある)

安直にグーグルマップだけで

きたからこうなったというのもある。早速やらかした。

あと出発時間まで10分しかない。

私を気の毒に思ったお店のお姉さんが

注文したお茶をテイクアウトにしてくれて

その気遣いには、涙が出るほどうれしかった。

(ちなみに喉に良いロータス茶。最高級品)

青ざめながら、広い通りまで早足で歩き、タクシーをさがす。

Grabは何故かログインできず役立たず。

またしてもボッタクリタクシーでもいいやと捨て鉢な気分に。

(値上がりと悪レートにより、適正価格がわからない状態)

何とか捕まえたタクシーに乗って書かれていた住所に到着。

11万ドン約660円の請求に(高いよね?)20万ドン払うも

オツリを1万ドン約60円ごまかされ

(一応チェックはした)

↑早朝のチップナノカモナァ

シャトルバスのオフィスをウロウロさがす。

いぶかしげな視線を感じ

振り返ってみたら

そのシャトルバスの受け付けの方。

リムジンバスの事務所の中から入口付近を撮影                               

英語があまり通じず

私の言い訳?を完全にスルーされ

次の便(8:30発)は中止になったとのこと

(グーグル翻訳での筆談 ベトナム語~日本語)

ええ?どうしよう?もうチケットは無効ですか?

(クレジットカード決済済み)

一旦ホテルに帰って作戦練り直し

今日もダナンブラブラということでもいいかぁ。

よくわからないサイト(12go)を使って予約して

うまくいくかわからなかったし。と

フエ行きをあきらめかけた。そのとき

次の便で追加5万ドン払えば大丈夫ですよといわれ

(筆談にて)

渡る世間はカネだよね…と独り言。

少しのミスでドンドン追加に次ぐ追加の

カネを湯水のごとく使ってしまっている気がした。

なんかツメが甘い…自分。

しかも8:30発はなくなったけど

8:00発はあるみたいで

あの12goというサイトに載ってた時刻表

がどんどん都合のいいようにアレンジされてる

ような気がしていた。

とにもかくにも、

どうにかフエに行けるんだなぁと

8:00発のバスをじっと待つ。

乗り込んだリムジンバスはとても快適で

ベトジェットの椅子より高級感ありました。

リムジンバス移動中、ミーケビーチの脇を通ったその風景                                

飛行機より快適な車内。不思議。

途中立ち寄ったガソリンスタンドで

お土産売りのおばさんたちが

わーっときて辟易。完全スルーしましたゴメン

道中は平和だった。しかし降ろされたところは

Gomcafe(最初に指定してあったところ)ではなく

ビンコムプラザ。

思ったよりめちゃくちゃ都会だったフエの中心地のビンコムプラザ(イオンみたいなところ)                 

一瞬パニクるが、朝、色々消耗したので

今日はバイクをやめてのんびりやろうと決めた。

昨日のラッシュの悪夢もあるし…。

とりあえず

フエ王宮のフラッグタワーまで

フラッグタワー 旗が斜め(笑)                                    

歩いてから計画を練り直そうと判断。

しかし、歩き始めて数分

バイクタクシーの大量勧誘。矢のような催促に折れ

私の行きたいお店を指したら

OK!!というのでやった!と

思いきや

結局フラッグタワーの脇に降ろされる。いや違うでしょ。

無駄に2万ドン約120円払い、

今日はこんな日なのさー‥(´・ω・`)ショボン

フエ王宮だけ見て

早めにダナンに帰ろうと歩き出す。

でもなぁ…せっかくここまで来て

帰ることばかり考えるのももったいない気がする。

せめてコンヘンの(貝の炊き込みご飯)

お店にだけはいきたいなー。と思い

お店の方面に歩き出す。

(歩きで約4キロ)

てくてく歩いて、道を渡り、またてくてく…

道中どんどん日射しがきつくなり

汗も止まらず水をがぶ飲みしながら

2キロほど歩く。

暑い、でも木陰は涼しい。

ちょっと休憩しようと

木陰でしゃがみこんだらクラっとめまいがして

動けなくなってしまった。

※あとで知ったが、体内のミネラル不足。軽い熱中症。

どうしよう?もうダメかも。

うずくまること数分、

脇でGrabのヘルメット持ったおじさん風の

お兄さんが(よく見たら若かった)

昼寝から覚めたのか気にかけてくれた。

「このお店にいきたいのですが」

とグーグルマップを指差し説明しても

全然理解してもらえず

やはりだめかぁと諦めようとしたら

とりあえず2万ドン払え

というのでバイクの後ろに

のせてもらう。

(さっきからずっと言ってるけど

2万ドンって何の単位?約120円)

よく考えたら、あさっての方角に

連れていかれたかもしれなかったが

Grabのヘルメットの人なら

変な人はいないなと思っていたので

なんとかしてもらおうと思った。

(日本のUber みたいなのです)

ダメでもフラッグタワーに戻るだけだし。

フエの人は優しいとのことだったし

(事前に集めた情報より)

ベトナムで一番優しい地域という

話もあったから、ホーチミンやダナンとは

きっと違うと確信もしていた。

↑youtubeから集めた情報がほとんどだが

連れてこられた場所は

バイクの修理工場の近くの

空き地(ビルの間的な)だった。

「ここで待ってて。紹介したい人がいるから」

と言われ、待つこと数分。

そこで登場したのは

話し方が少し市原隼人風の

マシンガントーク系ベト男子。

流暢なジャンク英語と

少しの日本語を織り交ぜて

「どこにいきたいの?」

「連れてくよ!」

「何したいの?」

「たくさんの人を案内してきたんだよ」

「任せて!」

と言われる。

は?大丈夫?いいの?

あとで法外な請求をされるのかな?

そんな私の不安をよそに

たたみかけるようにガンガンと

色んな説明をしてくるが、要するに

バイクで案内しますよとの意味。

その過激なまでのマシンガントークっぷりに

かなり引いたものの、人柄のよさは滲み出る。

分厚い過去帳(お客様の声的な)も見せてくれ、

日本の人の書き込みも多数あり、

これならばきっと大丈夫だろう。

乗らねば損だよなぁ。と思った。

どちらにしても、このままでは

どこも行けずにフエをあとにしなければならない。

地獄に仏…。

どうせあちこちでいちいち2万ドン云々といちいち言われるし

↑2万ドン=フエの基本料金約120円と認定しました。

それより、自分がどこに行きたいのかを理解してもらい

その場所を優先的にまわってもらえて尚且つ

細かいわがままも許してもらえそうだし。

そんな都合のいいことをしてもらって

タクシー1日チャーターくらいの値段なら

自分で運転しながらくたくたになるより数倍いい。

特にこの人なら、あまり言葉が通じなくても

雰囲気と空気で何とかなりそうとも思った。

ダナンでの、あのリムジン会社の人の完全スルーに凹んだし

(筆談もなんだか味気なく、どこまで理解してもらってるのか

全然わからなかったので避けたいと思ったし)

クーバ(マシンガントークベト男子)

と名乗った彼は本当に優しく、

少しやりすぎなくらい世話好き。

真っ先に私の第一希望のコンヘンのお店へ行き、

食べたいものをささっと注文(おおお!)

食べたかった貝の炊き込みご飯 トッピングは豚の皮                               

食べ終えたら「次はどこにいきたい?」と移動型執事。

次々と簡単にクリアしていく。

※やっぱりベトナム語使えないと何かにつけて不便…

お見事。

トウモロコシのチェー(チェーバップ)                                      

私もさっきまでの半熱中症状態から見事復活

気分は最高!バイクの後ろも超快適!

行くのを諦めていたテイエンムー塔とトゥドゥッグ廊を周り

ティエンムー塔
トゥドック廊の一部
バンカンナムフォーのメニュー表

バンカンナムフォーのお店、その後バンミーの有名店と

行きたい所を次々さくさく周ってくれた。

バインミーの名店。炭焼き。値上がりしていたがそれでも13000ドン(約72円)                          

よかった。嬉しい。充実してる。

こんな理想のガイドさんというか

バイク執事に出会えるなんて!

出会いの”不思議な力”に感動して

最後は王宮(フラッグタワーの奥の本殿)へ

連れてこられた。

違う角度から見たフラッグタワー                                    

「ここのゲートで待ってるからゆっくり行ってきて」

と言われ、意気揚々と移動するも、正面の門の付近は激混み。

その奥にも長蛇の列。人、人、そして人。

それを見た途端 王宮に行く気力が一気に失せ、

朝からの疲れがどっとくる。(午後3時過ぎ)

よく考えたら今朝は4:30には起きていた。

自分のミスとはいえ、異国の地でグーグルマップだけが頼りで

Grab(日本のUber的な)もログインできず

乗ったタクシーからはお釣りを誤魔化され

さらにフエ行きリムジンバスは追加料金払う羽目になり

その時は英語がほぼ通じず、グーグル翻訳筆談状態。

この筆談がまた曲者で、通じないこともあり途方に暮れること数回。

そんなこんなで、自分もいろんなことを一気に

詰め込みすぎて、わけがわからない状態になって

しまってるんだなぁなどと思ったりして

フエの観光自体は計画の3割も行ければいいか

と下方修正していた。

そこに登場した理想のバイク執事。

諦めていた場所をどんどんクリアして、下方修正が急に上方修正へ。

そのジェットコースターのような展開に

どっときた(歌詞になりそう(笑))

本日二度目のプチ熱中症。おばさんは疲れやすいです。

本殿で倒れたら大変。10月も飛行機チケット取ったから

次回を楽しみにしてカフェで休もうと判断。本殿脇のカフェに入る。

フエ王宮本殿の脇にあったカフェで一休み                           

一時間ほど休んでクーバの所に戻ると

明日はどうするの?と聞いてくる。

ダナンまで送るよと言ってくれた。

しかし、体力的にバイクの後ろに乗り

約90キロの移動は本当に無理と思い

正直に「体調が悪いのでリムジンで帰るので

ピックアップの所で一緒にいてほしい」

と言う(万が一の場合でも、さっと移動できるし)※今朝の教訓

クーバは、明日もダナン観光のお手伝いをしたいとのこと。

しかしフエから呼びつけるのは気が引ける。(ダナン~フエ約90キロ)

そこで「料金」の話になる。詳細は伏せるが

(他の人より安くしてもらえたようなので)

タクシーをチャーターするより割安で小回りも効くし申し分ない。

しかも観光のプロだ。人柄も申し分ない。

昨日、自分でバイクを運転して

ダナンのラッシュに巻き込まれて しにそうになったので

自分で運転してのバイクはやめたいがバイクには乗りたい

そして何といっても最終日、楽に観光したい。

ホイアンでオーダー品も受け取りたいし。

しかし‥遠くから呼びつけていいのか?どうもこういうのに

慣れていないから判断に困る。

確かに、すごくいい出会いだったけれど、

ガイドを雇うなど最初は想定していなかったこと。

悩んだ。結構慎重にもなった。

でも、ここはもう、ガイド付きでお願いして

スピーディーに叶えてもらえるならやるべきと判断。

HISツアーの約半分の金額で航空チケット宿泊を確保できた経緯も考え

次の日の観光をお手伝いしてもらうことにした。

Gomucafeのお店へ行く前によってもらったバンベオのお店 トッピングはカニと鳥の皮の揚げたもの             

金額の交渉も終わり、ピックアップのGomuCafeで一服。

よくよく考えたら、もう少し請求がきても良さそうな感じだった。

※クーバと出会う前のボラれ具合からして

貧乏くさく見えたのか?おばさんに高額請求するのは悪いと思ったのか?

(クーバは35歳バツイチ娘二人)それとも未曾有の円安、インフレなので

金額を抑えめにしたとか?

いや…そうじゃないなぁ。純粋にガイド業が好きなんだろうな。

彼の態度や、あのマシンガントークを聞いて 改めてそう思った。

それに、一番は何といっても

バイクが大好きなんだなと感じた。

HONDAをべた褒めしてたし。

(2台以上所有してる様子…)

日本も好きだから日本語覚えたいと聞いてきたし

(「どういたしまして」を、教えたら発音できす(笑))

そうこうしてるうちにピックアップ時間。

まだシャトルバスがこない。

クーバがバス会社に電話してくれた

(頼もしい。私にはできなかった)

ラッシュで少し遅れてるとのこと。間違いなくここ

(ピックアップのカフェ)に来ると言ってくれる。

ああ、何てありがたい。

私は安心と時間を買ってよかったと実感した。

次の日の朝、私の宿泊先のホテル前に朝8:00にいくからね!

そう約束をして今日のフエ観光の料金を支払い

クーバとは一旦別れた。

ダナンへ戻るリムジンに乗ると今朝、追加5万ドンを払った人がまた

運転手だった。(何度ダナン~フエ間を往復してるのだろう?)

ダナンに入ったら、私のホテルの近くを通るはずだからそこで

降ろしてもらおうと狙っていたのだが

ダナンに入るなりドンドン南下。ホテルから遠ざかる。

交差点で止まったときに

「ダナマリーンホテルに行ってもらえませんか?」

※↑わかりやすいターミナル的な四つ星ホテル

と言ったが「わからない」と取り合ってもらえず

※おそらく面倒くさいからという理由だろう

しかもそのやり取りで気を取られ急ブレーキを踏み、

その拍子に玉突きな感じで両脇を通っていた

バイク同士が目の前で接触事故

(バスは無傷)

やばい…なんか…今の事故は間接的に

私のせいかも…と半青ざめ、

運転手のサービス精神の欠片もない、

かたくなな態度に諦めが先行し

疲れすぎてボロボロで歩くのもきつい状態だったが

リムジンバス会社からホテルまでの道のり約2.5キロを

歩いて帰ろうと決意。

(所持金も底をついたしタクシーはもう乗りたくなかったし)

今朝のリムジンバスの乗った所で降ろされ

半分めまいがするくらい疲労はピークだったが、テクテク歩く。

歩いてる途中、周りの雰囲気が沖縄と似てるなーと嬉しい気分になる

個人宅の門からはみ出すハイビスカスやブロック塀の雰囲気。

沖縄のドミトリー、たつや旅館の周辺っぽい。←那覇市辻周辺

少しでも気分を上げようと妄想しながら、デコボコの道を歩く

(路地裏整備されてなさすぎな酷い状態)

この辺りはホテルの乱立、古いのから新しいのまで色々。

しかし、ベトナム戦争以後の建物ばかりな感じがした。

大通りの一つ裏の道をひたすら歩く。

地図上では、ホテルの真後ろを

ひたすら北上している感じになる。

途中、Where are you from¿の声に

デカい声でJapan!と答えたらその後反応は無く(威嚇しすぎ?)

※夜の一人歩きは怖いから、大声を出したくなる。

ひたすらビーチサイドを歩く。

とうとうホテルの前に到着。

コンビニでオールフリーと氷を買い、部屋へ。

そのままばたんQかと思いきや眠れず多分2時頃就寝。

すごく濃い一日だった。

フエ日帰りは無謀だった。

(何となく予想していたにも拘わらず

強行の果てのこの状態…)

次回はフエのみ訪越予定にしてある。

世界遺産をコンプリートしたいから。

さて明日は最終日です。

レートは辛め1ドン=0.006円で計算

(正確ではない)

私の訪越した時期のレートは

1ドン=0.0058〜0.0059でした。